日経平均は48円高と4日続伸、配当落ち分を即日埋め、アジア株高に日銀ETF買い観測も支え=30日後場

 30日後場の日経平均株価は前日比48円18銭高の2万9432円70銭と4営業日続伸。朝方は、3月期末の配当落ち(180円程度)の影響を受け、軟化して始まったが、配当再投資目的の先物買い期待もあって指数寄与度の高い銘柄の上昇を支えに上げに転じ、一時2万9478円20銭(前日比93円68銭高)まで上昇した。その後、利益確定売りに再びマイナス圏入りし、2万9283円89銭(同100円63銭安)まで下落したが、一巡後は持ち直した。昼休みの時間帯にアジア株が総じて堅調で、日銀のETF(上場投資信託)買い観測もあって後場は再度プラス圏に浮上した。途中上値が重くなる場面もあったが、買い気は根強く大引けにかけて強含んだ。

 東証1部の出来高は13億4076万株、売買代金は2兆7235億円。騰落銘柄数は値上がり541銘柄、値下がり1564銘柄、変わらず55銘柄。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が上昇。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株も高い。ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株も堅調。コマツ<6301.T>、日立建機<6305.T>などの機械株や、神戸鋼<5406.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も買われた。AGC<5201.T>、東海カ<5301.T>などのガラス土石株も値を上げた。

 半面、東京海上<8766.T>、第一生命HD<8750.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株が下落。関西電<9503.T>、東ガス<9531.T>、大ガス<9532.T>などの電気ガス株や、大王紙<3880.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株も安い。住友商<8053.T>、三菱商<8058.T>、三井物<8031.T>などの卸売株も軟調。住友倉<9303.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸関連株や、小田急<9007.T>、京王<9008.T>などの陸運株も値を下げた。

 個別では、サインポスト<3996.T>、洋エンジ<6330.T>、クロスマーケ<3675.T>、ギークス<7060.T>、AOITYO<3975.T>などの上げが目立った。半面、日本アG<3751.T>、エイベックス<7860.T>、ケーユーHD<9856.T>、DVx<3079.T>、ハードオフ<2674.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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