<相場の読み筋>3月31日

2021/3/31 7:26

 30日の米国株式は、NYダウが前日比104.41ドル安の3万3066.96ドルと4日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同14.253ポイント安の1万3045.394ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億8294万株、ナスダック市場が44億3007万株だった。NYダウは連日で史上最高値を更新していたこともあり、朝方から利益確定売りが先行。米10年物国債の利回りが、一時1.77%まで上昇(価格は下落)したことから、割高感が意識されハイテク株が下落した。NYダウ採用銘柄では、アムジェン<AMGN>やメルク<MRK>、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)<PG>などが、値下がり率の上位に入っている。米3月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数は109.7と、市場予想平均の96.8を大きく上回ったが、市場の反応は限られた。

 31日の東京株式は、弱含みの展開か。きのう30日の日経平均株価は、方向感に乏しいながらも、権利落ち分(約180円)を埋め4日続伸した。市場では「基調の強さが確認されたが、買い上がるだけの材料に乏しい」(中堅証券)との声も聞かれ、利益確定売りに押される場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の前半(30日は110円22-24銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の前半(同129円32-36銭)と小動き。30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などが、30日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、30日の大阪取引所清算値比110円安の2万9370円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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