<相場の読み筋>4月1日

2021/4/1 7:45

 3月31日の米国株式は、NYダウが前日比85.41ドル安の3万2981.55ドルと続落、ナスダック総合指数は同201.477ポイント高の1万3246.871ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億4137万株、ナスダック市場が47億4802万株だった。米バイデン政権の2兆ドル(約220兆円)の財政出動計画が明らかとなった。企業への増税とセットの構想だが、米景気への押し上げ期待が高まった。ただ、NYダウは取引終了にかけ、利益確定売りに押され、下げに転じた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップル<AAPL>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、マイクロソフト<MSFT>などが買われ、同指数の上昇をけん引した。

 4月1日の東京株式は反発後、もみ合いとなりそう。日経平均株価は、きのう3月31日に5日ぶりに反落したが、底堅く推移していたこともあり、買い優勢のスタートとなりそう。ただ、買い手がかり難から、戻り待ちの売りで上値を抑えられる格好となる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の後半(3月31日は110円73-74銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の後半(同129円90-94銭)と小動き。3月31日のADR(米国預託証券)は円換算値で、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>、任天堂<7974.T>などが、同31日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同31日の大阪取引所清算値比165円高の2万9345円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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