日経平均は294円程度高、米国の財政出動計画や日銀短観を好感し堅調推移=4月1日寄り付き

 4月1日午前9時22分すぎの日経平均株価は、前日比294円程度高い2万9473円前後で推移する。午前9時19分には、同316円70銭高の2万9495円50銭を付けている。きのう3月31日は5日ぶりに大幅反落したが、その反動や、現地31日の米国で、2兆ドル(約220兆円)の財政出動計画が明らかになったことから、景気回復の期待が高まり、買いが優勢となった。取引開始前に日本銀行(日銀)が発表した3月全国企業短期経済観測調査(日銀短観)では、大企業製造業の業況判断DIがプラス5となり、市場予想平均のマイナス1を上回ったことも支援材料となったようだ。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同31日の大阪取引所清算値比165円高の2万9334円だった。

 業種別では、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が上昇。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、大日印<7912.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も高い。ブリヂス<5108.T>、住友理工<5191.T>などのゴム製品株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株も堅調。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、洋缶HD<5901.T>、SUMCO<3436.T>などの金属製品株も上げている。

 個別では、TOW<4767.T>、近畿車<7122.T>、東芝<6502.T>、スターマイカ<2975.T>、IDHD<4709.T>などが上昇。半面、ヘリオスH<6927.T>、藤コンポ<5121.T>、ニトリHD<9843.T>、キャリアイン<6538.T>、日本アジアG<3751.T>などが下落している。

 東京外国為替市場は午前9時22分時点で、1ドル=110円台の後半(3月31日は1ドル=110円73-74銭)、1ユーロ=129円台の後半(同129円90-94銭)で取引されている。

提供:モーニングスター社

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