日経平均は465円高と大幅続伸、大引けにかけ高値圏推移、値がさハイテク株物色根強い=2日後場

 2日後場の日経平均株価は前日比465円13銭高の2万9854円00銭と大幅続伸。朝方は、買いが先行した。1日の米国株式市場で主要3指数がそろって上昇した流れを受け、いったん2万9800円台に乗せた。半導体関連など値がさハイテク株中心に高く、指数を押し上げた。一巡後は、利益確定売りに前引けにかけて伸び悩む場面もあったが、後場入り後には引き締まった。値がさハイテク株物色は根強く、再び強歩調となり、大引け近くには2万9869円67銭(前日比480円80銭高)まで上げ幅を拡大した。

 東証1部の出来高は10億231万株、売買代金は2兆2403億円。騰落銘柄数は値上がり1313銘柄、値下がり783銘柄、変わらず94銘柄。

 市場からは「日経平均採用の成長株に資金が回り、強い動きが期待される。ただ、3万円乗せ後には押し戻されており、先行き大台で定着できるかが注目されよう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ソニーG<6758.T>、TDK<6762.T>などの電機株が上昇。ソフバンG<9984.T>、NRI<4307.T>などの情報通信株も買われた。王子HD<3861.T>、北越コーポ<3865.T>などのパルプ紙株や、ダイキン<6367.T>、ジェイテクト<6473.T>などの機械株も高い。INPEX<1605.T>などの鉱業株や、日東電<6988.T>、信越化<4063.T>などの化学株も堅調。リクルートH<6098.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>などのサービス株や、三井金<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も値を上げた。

 半面、関西電力<9503.T>、Jパワー<9513.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株が軟調。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、伊藤忠<8001.T>、丸紅<8002.T>、住友商<8053.T>などの卸売株も売られた。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの農林水産株もさえず、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株も安い。

 個別では、JPHD<2749.T>、UMCエレ<6615.T>、マルマエ<6264.T>、電子材料<6855.T>、小野測器<6858.T>などの上げが目立った。半面、KeePer<6036.T>、夢真ビネック<2154.T>、藤コンポ<5121.T>、アグレ都市<3467.T>、GMOGHD<3788.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、18業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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