<相場の読み筋>4月15日
2021/4/15 7:45
14日の米国株式は、NYダウが前日比53.62ドル高の3万3730.89ドルと3日ぶりに反発、ナスダック総合指数は同138.259ポイント安の1万3857.840ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億6105万株、ナスダック市場が40億6293万株だった。
IEA(国際エネルギー機関)は14日、今年の世界の原油需要見通しを日量570万バレルに引き上げた。需給の改善期待から、NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が大幅に3日続伸。原油価格の上昇を受け、シェブロン<CVX>が買われた。また、21年第1四半期(1-3月)で大幅な増収増益となったゴールドマン・サックス<GS>などが買われ、NYダウを押し上げた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップル<AAPL>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、マイクロソフト<MSFT>などが下落し、同指数の重しとなった。
15日の東京株式は、弱含みの展開か。日経平均株価は足元で上値の重い動きが続いているなか、現地14日の米国株式は、NYダウが反発した一方、ナスダック総合指数は反落するなどまちまちの動きだった。手がかり材料難のなか、積極的な売買は限られるとみられ、軟調に推移しそうだ。現地15日の米国では、3月小売売上高、4月NY連銀製造業景気指数、4月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数などの経済指標の発表を控えていることもあり、模様眺めムードが広がる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の後半(14日は108円99銭-109円01銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の半ば(同130円32-36銭)で小動き。
14日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、東芝<6502.T>、キーエンス<6861.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、14日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所清算値比10円安の2万9600円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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