日経平均は390円程度安、売り一巡後はやや下げ幅を縮小=21日寄り付き

 21日午前9時24分すぎの日経平均株価は、前日比390円程度安い2万8710円前後で推移する。午前9時3分には、同501円13銭安の2万8599円25銭を付けるなど、取引時間中に2万8000円台となるのは、3月26日以来、約1カ月ぶり。きのう20日の弱い動きが継続し、現地20日の欧米株式が下落したことなどから、売りが先行。為替市場で、ドル・円相場が1ドル=107円台へと円高に振れていることも重しのようだ。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、20日の大阪取引所清算値比515円安の2万8625円だった。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も安い。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も軟調。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も下げている。

 個別では、東芝<6502.T>、ゲンキードラ<9267.T>、MSコンサル<6555.T>、紀文食品<2933.T>、サンケン<6707.T>などが下落。半面、ヴィアHD<7918.T>、明豊ファシリ<1717.T>、グリーンズ<6547.T>、ウッドワン<7898.T>、ベイカレント<6532.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前9時24分時点で、1ドル=107円台の後半(20日は1ドル=108円40-41銭)、1ユーロ=130円台の前半(同130円83-87銭)で取引されている。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ