<新興国eye>前週の上海総合指数、強い1-3月期GDPを好感し3週ぶり反発=BRICs市況

新興国

2021/4/26 9:19

 前週(19-23日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数の23日終値が16日終値比1.39%高の3474.166となり、3週ぶりに反発した。

 週明け19日の指数が大きく値を上げ、続伸して始まった。前の週末に発表された1-3月期GDP(国内総生産)が前年比18.3%増と、92年の統計開始以来の大幅な伸びとなったほか、中国通信機器大手ファーウェイ・テクノロジーズ(華為技術)が自動運転関連技術を発表したことを受け、電気自動車や燃料電池車など新エネルギー車関連株が買われ、指数の上げを主導した。

 翌20日は3小反落し、22日まで小幅に値を下げ3日続落した。

 20日は、米中関係悪化懸念で売り優勢。21日は、インドで新型コロナの1日の新規感染者数が30万人を突破し、過去最多となったことで世界経済の回復遅延懸念が強まり、売りが優勢となった。22日は、米上院外交委員会が人権や経済競争の問題をめぐり、中国に圧力をかけることを可能にする「21年戦略的競争法」案を圧倒的多数で可決したことが嫌気された。

 週末23日は4日ぶりに反発した。習主席が気候変動サミットで、二酸化炭素(CO2)排出量を60年までに実質ゼロにする目標を堅持し、グリーン開発に取り組む考えを示したことが好感され、環境関連株を中心に買い戻しが広がった。

 今週(26-30日)の株式市場は、引き続き、米中関係や国内外の新型コロナ感染とワクチン接種の動向、世界経済の動向、海外の金融市場の動向、国内では政策引き締めの動きや人民元相場、原油などのコモディティ(国際相場商品)相場などが注目される。主な経済指標の発表予定は27日の3月鉱工業利益や30日の4月製造業PMI(購買担当者景気指数)など。

<関連銘柄>

 上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、

 H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、

 南方A50<1576.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ