<相場の読み筋>4月27日

2021/4/27 7:45

 26日の米国株式は、NYダウが前週末比61.92ドル安の3万3981.57ドルと反落、ナスダック総合指数は同121.968ポイント高の1万4138.776ポイントと続伸して取引を終了。ナスダック総合指数は、2月12日の終値ベースでの史上最高値を2カ月半ぶりに更新した。出来高概算は、NY市場が8億1390万株、ナスダック市場が64億518万株だった。27日から28日にかけて開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)を前に、様子見ムードが広がった。決算期待からアマゾン・ドット・コム<AMZN>やアップル<AAPL>、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>などが買われ、ナスダック総合指数の上昇を支えた。一方、NYダウ採用銘柄では、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)<PG>やコカ・コーラ<KO>、ウオルマート<WMT>などがさえず、同指数の重しとなった。

 27日の東京株式は、堅調な展開か。きのう26日の日経平均株価は、一時下げに転じたが反発して取引を終えている。底堅い動きが継続するとみられ、しっかりした値動きとなりそう。ただ、日銀金融政策決定会合の内容や、取引終了後の黒田東彦日銀総裁の記者会見を控え、様子見ムードが強まる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の前半(26日は107円71-72銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の半ば(同130円30-34銭)とやや円安方向にある。為替相場の落ち着きから、輸出関連銘柄へ物色の矛先が向かうことも想定される。26日のADR(米国預託証券)は円換算値で、キーエンス<6861.T>、キヤノン<7751.T>、JAL<9201.T>などが、26日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、26日の大阪取引所清算値比65円高の2万9235円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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