(再送)日経平均は145円安と反落、持ち高調整売りが先行、予想を下回る中国指標なども重し=30日前場

 30日前場の日経平均株価は前営業日比145円58銭安の2万8908円39銭と反落。GW(ゴールデンウイーク)の谷間で明日からの5連休を控え、持ち高調整売りに軟化し、いったん2万8900円を割り込んだ。ソニーG<6758.T>など決算発表を受けた一部主要銘柄の株安も重しとなった。その後下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、再び軟化。日本時間午前10時に発表された中国4月製造業PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を下回り、上海総合指数が値を下げたこともあり、前引け近くには2万8885円43銭(前営業日比168円54銭安)まで下落した。

 東証1部の出来高は5億9792万株、売買代金は1兆3892億円。騰落銘柄数は値上がり1286銘柄、値下がり804銘柄、変わらず98銘柄。

 市場からは「5月連休を前にして、(今期利益予想が市場予想を下回った)ソニーG<6758.T>が急落し、これでは元気が出ない。市場予想に届かなった中国製造業PMIも売りの材料にされた。ただ、日経平均は2万9000円近辺にあり、弱いとみるより頑張っていると判断したい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、トヨタ<7203.T>、スズキ<7269.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株が軟調。TOTO<5332.T>、特殊陶<5334.T>などのガラス土石株や、ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株も安い。ダイキン<6367.T>、ジェイテクト<6473.T>などの機械株や、ソニーG<6758.T>、東エレク<8035.T>、ファナック<6954.T>などの電機株も売られた。JPX<8697.T>、三菱HCキャ<8593.T>などのその他金融株もさえない。

 半面、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が堅調。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>、日通<9062.T>などの陸運株も買われた。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も高く、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も値を上げた。

 個別では、ショーケース<3909.T>、SMS<2175.T>、マクセルHD<6810.T>、セレス<3696.T>、ZHD<4689.T>などの下げが目立った。半面、日華化学<4463.T>がストップ高カイ気配となり、双信電機<6938.T>がストップ高。サイバー<4751.T>、アイエスビー<9702.T>、木村化<6378.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、20業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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