<相場の読み筋>5月6日

2021/5/6 7:45

 5月5日の米国株式は、NYダウが前日比97.31ドル高の3万4230.34ドルと3日続伸、ナスダック総合指数は同51.078ポイント安の1万3582.425ポイントと4日続落して取引を終了。NYダウは、4月16日に付けた終値ベースの史上最高値(3万4200.67ドル)を更新した。出来高概算は、NY市場が9億2884万株、ナスダック市場が95億9126万株だった。景気回復期待から、銅やアルミニウムなどの商品価格が上昇。エネルギーや素材関連などの景気敏感株が買われ、NYダウの上昇を支えた。ただ、4月ISM(米サプライマネジメント協会)非製造業景況指数が62.7となり、市場予想平均の64.3に届かず、下落する場面もみられた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やフェイスブック<FB>、マイクロソフト<MSFT>などが軟調だった。

 6日の東京株式は反発後、もみ合いとなりそう。前週末4月30日に、連休前のリスク回避姿勢から下落した反動や、現地5日の米国株式市場でNYダウが史上最高値を更新した動きから、買い優勢のスタートとなりそう。ただ、手がかり材料難のなか、好決算銘柄を中心とした、個別株に物色の矛先が向かいそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の前半(4月30日は108円88-89銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=131円台の前半(同131円77-81銭)と円高方向にあるなど、まちまちの動き。5日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ホンダ<7267.T>、HOYA<7741.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、4月30日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同30日の大阪取引所清算値比195円高の2万9075円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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