<特集>続・好決算ピックアップ(1)=波乱相場のなかでも、物色の動きは続く

株式

2021/5/14 17:15

 インフレ加速への警戒感から米国で長期金利が上昇、世界の株式市場が波乱に見舞われる展開となった。現地12日に4月の消費者物価指数(CPI)の発表を控えた米国株式市場では、10日にナスダック総合指数が前日比2.5%を超える急落。これを受け、11日の東京市場では日経平均株価が一時982円安となった。半導体関連や電子部品などハイテク株を中心に売りが膨らんだ。その後発表された米CPIが予想を上回る伸びとなったこともあり、米国株が急落し、日経平均は12日までの3日続落で2070円、7%強の下落となった。14日は反発に転じたが、しばらく米国の経済指標と長期金利動向をにらみながら、神経質な展開を余儀なくされそうだ。

 一方、こうした環境下でも、個別に好決算銘柄を拾う動きは健在だ。22年3月期の業績予想(東証1部、全産業、5月12日時点、発表済み企業694社)はこれまでのところ、売上高が前期比6.9%増、経常利益は同26.1%増となっている。決算発表は14日でピークを越えたが、内容を吟味して好決算銘柄を物色する動きは続きそうだ。

提供:モーニングスター社

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