来週の東京外国為替市場見通し=米インフレに落ち着き出るか、米5月小売売上高に注目
予想レンジ:1ドル=156円00銭-159円00銭
6月10-14日のドル・円は上昇した。10日、11日は週内にFOMC(米連邦公開市場委員会)、米5月CPI(消費者物価指数)、日銀金融政策決定会合を控えていることもありドル・円は小動き。12日は米5月CPIが市場予想を下回り、米10年債利回りが急低下する中、ドル・円は急落。その後、FOMCでは予想通り政策金利は据え置かれたが、FOMCメンバーが予想するドットチャートにおいて24年の利下げ回数が1回だったことを受け、ドル・円は上昇に転じる。13日は米5月PPI(生産者物価指数)が予想を下回り、ドル・円は一時急落するもその後、もち合い。14日は日銀金融政策決定会合で長期国債買い入れを減額していく方針を決定。次回の金融政策決定会合において今後1-2年程度の具体的な減額計画を決定するとし、具体的な額が示されなかったことから、ドル・円は急伸した。
米経済指標では、14日に発表される6月ミシガン大学消費者信頼感指数、17日の6月ニューヨーク連銀製造業景気指数、18日の5月小売売上高、5月鉱工業生産、20日の新規失業保険申請件数、6月フィラデルフィア連銀景況指数、5月住宅着工件数、21日の5月中古住宅販売件数、5月景気先行指標総合指数などの発表が予定されている。米5月小売売上高は米インフレの動向を占う上で注目が集まっている。前月分は市場予想を下回る弱い結果だったことから、弱い結果となった場合はインフレの落ち着きが意識されそうだ。
ドル・円は、日本当局の為替介入を意識して159円ちょうどが上値メド。下値メドは156円ちょうど。
提供:ウエルスアドバイザー社
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