日経平均は77円高と反発、上げ幅縮小後の戻り限定、騰落銘柄数はほぼイーブン=7日後場

 7日後場の日経平均株価は前週末比77円72銭高の2万9019円24銭と反発。朝方は、買いが先行した。4日の米国市場で早期の金融引き締め観測の後退から長期金利が低下し、主要株価指数が揃って上昇した流れを受け、寄り付き直後に2万9241円20銭(前週末比299円68銭高)まで上昇する場面があった。一巡後は戻り売りに上げ幅を縮小し、一時2万8973円05銭(同31円53銭高)まで押し戻された。その後の戻りは限定され、後場終盤にかけて上値が重くなった。東証1部の騰落銘柄数はともに1000台でほぼイーブンだった。

 東証1部の出来高は9億4592万株、売買代金は2兆1910億円。騰落銘柄数は値上がり1052銘柄、値下がり1036銘柄、変わらず105銘柄。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が上昇。エムスリー<2413.T>、楽天グループ<4755.T>などのサービス株や、コナミHD<9766.T>、ネクソン<3659.T>などの情報通信株も高い。任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株や、オリンパス<7733.T>、島津製<7701.T>などの精密株も買われた。日水<1332.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株も引き締まり、鹿島<1812.T>、大成建設<1801.T>などの建設株も値を上げた。

 半面、JFE<5411.T>、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、大同特鋼<5471.T>などの鉄鋼株が下落。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、新生銀行<8303.T>などの銀行株も売られた。コマツ<6301.T>、日立建機<6305.T>、IHI<7013.T>などの機械株や、日産自<7201.T>、三菱自<7211.T>、マツダ<7261.T>などの輸送用機器株も安い。

 個別では、ウッドワン<7898.T>、GMOGHD<3788.T>、ARM<8769.T>、芝浦<6590.T>、アインHD<9627.T>などの上げが目立った。半面、ティーライフ<3172.T>、日ピス<6461.T>、都競馬<9672.T>、イントラスト<7191.T>、アーレスティ<5852.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、21業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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