武蔵精密が年初来高値、三菱UFJモルガン証は「オーバーウエート」・目標株価3600円に引き上げ

株式

2021/6/8 16:10

 武蔵精密工業<7220.T>が反発、160円高の2625円まで買われ、連日の年初来高値更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では7日付で、レーティングを「ニュートラル」(中立)から「オーバーウエート」(強気)に、目標株価を2000円から3600円に、それぞれ引き上げている。

 同証券では業績予想を上方修正、適用バリュエーションの引き上げにあわせ、目標株価を3600円に引き上げるとしている。従来想定を上回る拡販インパクトの大きさに加え、事業領域の変貌スピードを評価し、強気なスタンスに転換するとしている。株価は上昇基調にあるものの、電動化に伴う成長ポテンシャルの高まりを考慮すると、評価の一段切り上げが妥当と考えるとしている。

 電動化対応では、従来のデファレンシャルギヤに加え、減速ギヤも強化の方針であり、大幅な増加が期待できようとしている。新規拡販案件は22年3月期も系列外を中心に年間200億円程度あるとしており、一段高い成長が期待できると考えているという。「ホンダ<7267.T>向けも電動車になるとガソリン車で主流のCVTに対し台当たり搭載金額は大きく上昇することも好材料であろう」としている。

 同証券では連結営業利益について、22年3月期175億円(前期比2.3倍、従来155億円、会社側計画は160億円)、23年3月期220億円(従来190億円)、24年3月期265億円と試算している。

 8日の終値は、前日比71円高の2536円。

提供:モーニングスター社

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