日経平均は160円高と反発、欧米株高で買い先行、一巡後は伸び悩む=14日前場
14日前場の日経平均株価は前週末比160円79銭高の2万9109円52銭と反発。朝方は、買いが先行した。前週末の欧米株高を受け、寄り付き直後に2万9208円35銭(前週末比259円62銭高)まで上昇した。一巡後は戻り売りに伸び悩んだ後、持ち直す場面もあったが、再び上げ幅を縮小し、一時2万9026円27銭(同77円54銭高)まで押し戻された。その後切り返したが、戻りは限定された。
東証1部の出来高は4億6311万株、売買代金は1兆678億円。騰落銘柄数は値上がり1153銘柄、値下がり901銘柄、変わらず139銘柄。
市場からは「朝の勢いは続かなかったが、日経平均は2万9000円台に乗せ、大台固めの動きが期待される。むろん、FOMC(米連邦公開市場委員会)待ちの状態であり、動きたくないのは仕方がない」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が堅調。ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株や、LIXIL<5938.T>、三和HD<5929.T>などの金属製品株も高い。ファナック<6954.T>、東エレク<8035.T>、TDK<6762.T>などの電機株も買われた。INPEX<1605.T>などの鉱業株や、JPX<8697.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も引き締まった。
半面、任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株が軟調。オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も安く、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>、新生銀<8303.T>などの銀行株も売られた。三井金<5706.T>、古河電工<5801.T>などの非鉄金属株も値を下げた。
個別では、三井ハイ<6966.T>がストップ高カイ気配となり、ビューティガレージ<3180.T>がストップ高。アジア投資<8518.T>、神戸物産<3038.T>、ナイガイ<8013.T>などの上げも目立った。半面、gumi<3903.T>、プロレドP<7034.T>、フリービット<3843.T>、ダントーHD<5337.T>、HEROZ<4382.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が上昇した。
提供:モーニングスター社
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