日経平均は213円高と大幅反発、1カ月ぶり高値水準、値がさハイテク株など高い=14日後場

 14日後場の日経平均株価は前週末比213円07銭高の2万9161円80銭と大幅反発。2万9000円台回復は7日(終値2万9019円24銭)以来1週間ぶりで、5月10日(同2万9518円34銭)以来約1月ぶりの高値水準となる。朝方は、買いが先行した。前週末の欧米株高を受け、寄り付き直後に2万9208円35銭(前週末比259円62銭高)まで上昇した。その後、戻り売りに上げ幅を縮小し、一時2万9026円27銭(同77円54銭高)まで押し戻された。一巡後は切り返し、大引けにかけて戻り歩調となった。なかで、半導体関連をはじめ値がさハイテク株の一角などが高く、指数を支えた。

 東証1部の出来高は8億5423万株、売買代金は1兆9646億円。騰落銘柄数は値上がり1109銘柄、値下がり972銘柄、変わらず113銘柄。

 業種別では、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が堅調。ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株や、LIXIL<5938.T>、三和HD<5929.T>などの金属製品株も高い。ファナック<6954.T>、東エレク<8035.T>、アドバンテス<6857.T>などの電機株も買われた。JPX<8697.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株も値を上げた。板硝子<5202.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も強基調となった。

 半面、任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株が軟調。清水建設<1803.T>、日揮HD<1963.T>などの建設株も安い。三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>、新生銀<8303.T>などの銀行株も売られた。大平金<5541.T>、丸一管<5463.T>などの鉄鋼株や、野村不HD<3231.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株も値を下げた。

 個別では、Bガレージ<3180.T>、三井ハイ<6966.T>がストップ高となり、アジア投資<8518.T>、ナイガイ<8013.T>、神戸物産<3038.T>などの上げも目立った。半面、gumi<3903.T>、プロレドP<7034.T>、フリービット<3843.T>、ダントーHD<5337.T>、HEROZ<4382.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、20業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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