日経平均は214円高と大幅続伸、米ナスダック指数の最高値更新でハイテク株中心に買い先行=15日前場

 15日前場の日経平均株価は前日比214円14銭高の2万9375円94銭と大幅続伸。14日の米国株式は高安まちまちながら、ナスダック総合株価指数が最高値を更新した流れを受け、ハイテク株中心に買いが先行した。円安・ドル高も支えとなり、一時2万9450円29銭(前日比288円49銭高)まで上昇した。その後は、戻り売りや利益確定売りに抑えられ、上値の重い動きとなった。

 東証1部の出来高は4億6303万株、売買代金は1兆1025億円。騰落銘柄数は値上がり1099銘柄、値下がり962銘柄、変わらず128銘柄。

 市場からは「FOMC(米連邦公開市場委員会)を前にして、大きな政策変更はなく、テーパリング(債券の購入規模縮小)議論もないとの楽観的な見方に傾いている。もっとも、さらに上を買う材料はなく、日経平均2万9500円オーバーでは相当戻り売りが出てくるとみられ、上値は重くなるだろう」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、エーザイ<4523.T>、中外薬<4519.T>、武田薬<4502.T>などの医薬品株が上昇。ニコン<7731.T>、オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株や、SUMCO<3436.T>、三益半導<8155.T>などの金属製品株も高い。味の素<2802.T>、キッコーマン<2801.T>などの食料品株や、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も値を上げた。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、京セラ<6971.T>などの電機株も買われた。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が軟調。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も売られた。野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株も安い。王子HD<3861.T>などのパルプ紙株や、オリックス<8591.T>、三菱HCキャ<8593.T>などのその他金融株も値を下げた。

 個別では、フォーカス<4662.T>がストップ高カイ気配となり、LinkU<4446.T>、有機薬<4531.T>、MSOL<7033.T>、アイモバイル<6535.T>などの上げが目立った。半面、パーク24<4666.T>、エニグモ<3665.T>、NCHD<6236.T>、マネーフォワード<3994.T>、アジア投資<8518.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ