<相場の読み筋>6月30日

2021/6/30 7:45

 29日の米国株式は、NYダウが前日比9.02ドル高の3万4292.29ドルと小反発、ナスダック総合指数が同27.827ポイント高の1万4528.335ポイントと続伸して取引を終了。ナスダック総合指数は連日で終値ベースの史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が8億418万株、ナスダック市場が47億2688万株だった。米6月CB消費者信頼感指数が127.3となり、市場予想平均の118.7を上回った。堅調な個人消費を好感し買いが先行したが、週末の7月2日に米6月雇用統計の発表を控え、上値では利益確定売りが出て伸び悩む格好となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップル<AAPL>やマイクロソフト<MSFT>、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>などが買われ、同指数の上昇を支えた。

 30日の東京株式は反発後、もみ合いか。きのう29日の日経平均株価は、取引終了にかけて下げ渋る動きをみせていたことや、現地29日の欧米株式が堅調な展開となったことなどから、買い優勢のスタートとなりそう。ただ、同指数は、昨年9月から先月まで9カ月連続で月末安となるアノマリー(論理的に説明のつかない動き)があり、警戒ムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の半ば(29日は110円69-70銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=131円台の半ば(同131円82-86銭)とやや円高方向にある。29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、コマツ<6301.T>、東芝<6502.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、29日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所清算値比85円高の2万8845円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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