<新興国eye>ブラジル中銀週報:21年GDP見通しを5.18%増に上方修正

新興国

2021/7/6 10:48

 ブラジル中央銀行が5日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、同中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、中銀の21年実質GDP(国内総生産)見通しは前週予想の対前年比5.05%増から5.18%増に上方修正された。上方修正は11週連続、1カ月前の予想は4.36%増だった。また、22年の見通しは前週予想の2.11%増から2.10%増に下方修正された。1カ月前の予想は2.31%増だった。

 IPCA(拡大消費者物価指数)で見た21年のインフレ見通しは前週予想の5.97%上昇から6.07%上昇に引き上げられた。引き上げは13週連続、1カ月前の予想は5.44%上昇だった。22年の見通しは前週予想の3.78%上昇から3.77%上昇に引き下げられた。1カ月前の予想は3.70%上昇だった。

 21年末時点の政策金利の見通しは前週予想の6.50%に据え置かれた。据え置きは2週連続。1カ月前は5.75%だった。22年末時点の見通しは前週予想の6.50%から6.75%に引き上げられた。1カ月前は6.50%だった。次回8月3-4日会合時点の見通しは前週予想の5.00%に据え置かれた。据え置きは6週連続となった。

 為替レートの見通しは、21年末時点の見通しが前週予想の1ドル=5.10レアルから5.04レアルに引き下げられた。1カ月前の予想は5.30レアルだった。22年末時点の見通しは前週予想の5.20レアルに据え置かれた。据え置きは3週連続、1カ月前は5.30レアルだった。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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