古河電工が5日ぶり反発、SMBC日興証は「1」継続、目標株価は3400円に引き上げ

株式

2021/7/12 16:00

 古河電気工業<5801.T>が5日ぶりに反発。SMBC日興証券では9日付で、投資判断「1」(アウトパフォーム)を継続、目標株価は3100円から3400円に引き上げている。

 目標株価の算定基準となる23年3月期の調整後連結一株利益を297.6円から323円に引き上げたほか、SOTPで求めたPERは製品構成の変化があり、10.5倍と従来予想の10.4倍から小幅に引き上げられている。業績はマクロ経済への連動性が高く、今後は景気回復の追い風に乗ると予想。米国の光ファイバー網の整備、国内の電力ケーブル需要の増加など外部環境は改善傾向にあると指摘している。

 半面、過去数年間、光ファーバーでは生産性低下で機会損失が発生、電線事業では「一時的な」費用が度々発生、予期せぬ業績変動要因が多い点がリスク要因としている。株式市場からの評価を高めるには、生産性の改善など自らの課題を解消し、掲げた経営目標を直実に達成することであろうとしている。

 同証券では連結営業利益について、22年3月期260億円(前期比3.0倍、従来250億円、会社側計画は260億円)、23年3月期330億円(従来304億円)、24年3月期350億円、25年3月期380億円、26年3月期410億円と試算している。

 12日の終値は、前週末比91円高の2766円。

提供:モーニングスター社

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