<米国株情報>米ブロードコム、米企業向けソフトSAS買収協議は不調か

株式

2021/7/15 10:19

 米通信用半導体大手ブロードコム<AVGO>による米企業向けソフトウエア大手SASインスティテュートとの買収協議は不調に終わったもようだ。米経済情報専門サイトのマーケットウォッチなどが13日、伝えた。

 これは米経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルが12日、関係者の話として最初に報じたもの。SASの買収額は承継債務を含め、150億-200億ドルになると見られていたが、SASの共同創業者であるジム・グッドナイト氏とジョン・サール氏が売却の意思を翻したとしている。売却断念の理由については、両社の社風の違いが指摘されている。

 SASは、企業のビジネスインテリジェンス(経営・会計・情報処理)を支援するAI(人工知能)やアナリティクス・ソフトウェアを提供して急成長している。一方、ブロードコムは半導体事業から経営の多角化を進めており、特に、企業向けソフトウエア市場での地位を高めるため、SASの買収協議を進めていた。

 ブロードコムは、18年7月に米企業向けソフトウエア大手CAテクノロジーズを約190億ドルで、19年8月には米セキュリティー対策ソフト大手シマンテックの企業向けセキュリティ事業部門を約107億ドルで、それぞれ買収している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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