日経平均は329円安と大幅続落、値下がり銘柄数は1800超に=15日後場

 15日後場の日経平均株価は、前日比329円40銭安の2万8279円09銭と大幅に続落して取引を終了した。きのう14日に上値の重い展開だったことから朝方から売りが先行。時間外取引で米株価指数先物が下落するなか、軟調な推移となった。後場に入っても、時間の経過とともにジリ安傾向が続き、午後2時58分には、同368円28銭安の2万8240円21銭と、きょうの安値を付けている。為替市場では、ドル・円が1ドル=109円80銭台(14日は110円50-51銭)で推移するなど、円高方向に振れたことも意識されたようだ。東証1部の出来高は9億7117万株、売買代金は2兆1142億円。騰落銘柄数は値上がり279銘柄、値下がり1839銘柄、変わらず74銘柄だった。

 市場では「緊急事態宣言下の東京都で、新型コロナの新規感染者数が再び1000人を超える状況となり、オリンピック・パラリンピックも控えることから、外国人投資家は日本経済への影響を見たいとして売買を控えている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株が下落。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も安い。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も軟調。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も下げた。東証業種別指数は33業種のうち、32業種が下落、鉄鋼1業種が上昇した。

 個別では、ラクス<3923.T>、ヤマシタHH<9265.T>、レノバ<9519.T>、トレックスS<6616.T>、セラク<6199.T>などが下落。半面、IDOM<7599.T>、三光合成<7888.T>、ネットマーケ<6175.T>、Vコマース<2491.T>、リソー教育<4714.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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