<相場の読み筋>7月16日

2021/7/16 7:45

 15日の米国株式は、NYダウが前日比53.79ドル高の3万4987.02ドルと続伸、ナスダック総合指数は同101.819ポイント安の1万4543.133ポイントと3日続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億5893万株、ナスダック市場が45億4746万株だった。米週間の新規失業保険申請件数は季節調整済みで36万件となり、市場予想平均と一致。前週の37万3000件からは改善した。一方、7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数は21.9と、市場予想平均の28.0に届かなかった。まちまちの経済指標が発表されるなか、NYダウは取引終了にかけ上げ幅を広げた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アップル<AAPL>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>などが軟調だった。

 16日の東京株式は続落後、もみ合いか。きのう15日の弱い地合いが継続し、売り優勢のスタートとなりそう。週末要因から、手控えムードが強まることも想定される。また、15日引け後、日経平均株価への寄与度の高いファーストリテ<9983.T>が、21年8月期の連結業績予想(IFRS)を修正。売上収益と営業利益の予想を引き下げており、同銘柄の値動きに影響を受ける場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の後半(15日は109円77-79銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の後半(同129円92-96銭)とやや円高方向にある。15日のADR(米国預託証券)は円換算値で、エーザイ<4523.T>、みずほ<8411.T>、JAL<9201.T>などが、15日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所清算値比130円安の2万8090円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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