<相場の読み筋>7月20日

2021/7/20 7:45

 19日の米国株式は、NYダウが前週末比725.81ドル安の3万3962.04ドルと続落、ナスダック総合指数が同152.253ポイント安の1万4274.984ポイントと5日続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億4462万株、ナスダック市場が43億4081万株だった。NYダウの下げ幅は今年に入り最大で、昨年10月28日の943.24ドル安以来の大きさとなった。新型コロナウイルスのデルタ株による感染が世界的に広がるなか、先行き不透明感からリスク回避姿勢が強まった。株式を売って安全資産とされる債券を買う動きが出て、米10年物国債の利回りは1.1%台に低下(価格は上昇)した。NYダウは一時、950ドル近い下げをみせ、同指数採用銘柄の全30銘柄が下落し、ボーイング<BA>やアメリカン・エキスプレス<AXP>、ハネウエル<HON>などが、値下がり率の上位に入っている。

 20日の東京株式は、下値模索の展開か。きのう19日の弱い動きに加え、現地19日の欧米株式が下落した動きを受け、売り先行スタートとなろう。手がかり材料に欠けることもあり、模様眺めムードが広がりそうだ。日経平均株価は、すでに直近4営業日で1065円を超える下げとなっていることもあり、信用取引での追加保証金の請求を避けるための処分売りも警戒される。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(19日は109円84-86銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の前半(同129円38-42銭)と円高方向に振れている。19日のADR(米国預託証券)は円換算値で、デンソー<6902.T>、三井住友<8316.T>、JAL<9201.T>などが、19日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、19日の大阪取引所清算値比335円安の2万7265円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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