<相場の読み筋>7月30日

2021/7/30 7:45

 29日の米国株式は、NYダウが前日比153.60ドル高の3万5084.53ドルと3日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同15.680ポイント高の1万4778.264ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億1736万株、ナスダック市場が37億2714万株だった。米4-6月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済みの年率換算で前期比6.5%増となり、市場予想平均の同8.5%増に届かなかった。市場予想平均を下回ったことで、緩和的な政策継続するとの見方が台頭。景気敏感株を中心に買われる展開となった。NYダウ採用銘柄では、トラベラーズ<TRV>やシェブロン<CVX>、インテル<INTC>などが、値上がり率の上位に入っている。

 30日の東京株式は、弱含みの展開か。週末と月末が重なることもあり、手控えムードが広がりそう。29日には、全国で新型コロナウイルスの新規感染者数が初めて1万人を超え、感染拡大が懸念されるなか「秋ごろとみられていた景気回復時期の後ろ倒しも警戒され、積極的に買いづらい状況にある」(中堅証券)との声も聞かれ、先行き不透明感が強まることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(29日は109円86-87銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の前半(同130円40-44銭)と、円高方向に振れていることも重しとなりそう。消去法的に、好決算や業績予想を上方修正した銘柄などへの個別物色が中心になるとみられる。

 29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、パナソニック<6752.T>、ファナック<6954.T>、京セラ<6971.T>などが、29日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比55円安の2万7755円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ