日経平均は165円程度安、売り先行後も弱含みで推移=30日寄り付き

 30日午前9時23分すぎの日経平均株価は、前日比165円程度安い2万7616円前後で推移する。午前9時6分には、同228円84銭安の2万7553円58銭を付けている。きのう29日は反発後、上値を追う動きが限られていたことや、29日に全国で新型コロナウイルスの新規感染者数が初めて1万人を超えるなど、感染拡大による経済への影響が懸念され、売りが先行したようだ。その後も、手がかり材料に乏しいなか、弱含みで推移している。現地29日の米国株式市場では、NYダウが3日ぶりに反発し、ナスダック総合指数は続伸するなど堅調。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所清算値比55円安の2万7755円だった。

 業種別では、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が下落。凸版<7911.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も安い。AGC<5201.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株や、東洋紡<3101.T>、東レ<3402.T>などの繊維株も軟調。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株も下げている。

 個別では、アンリツ<6754.T>、大日住薬<4506.T>、本多通信<6826.T>、新光電工<6967.T>、日華化<4463.T>などが下落。半面、デクセリアル<4980.T>、ZOZO<3092.T>、リブセンス<6054.T>、協栄産<6973.T>、キーエンス<6861.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前9時23分時点で、1ドル=109円台の半ば(29日は1ドル=109円86-87銭)、1ユーロ=130円台の前半(同130円40-44銭)で取引されている。

提供:モーニングスター社

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