明日の日本株の読み筋=上値の重い展開か、トヨタ決算注目も米重要経済指標控え積極買い期待しにくい

国内市況

株式

2021/8/3 16:49

 あす4日の東京株式市場は、上値の重い展開か。主要企業の4-6月期決算の発表が続き、なかで午後1時発表予定のトヨタ<7203.T>決算を受け、株価がどう反応するかが注目される。一方、米国では4日に米7月ADP雇用統計、米7月ISM(米サプライマネジメント協会)非製造業景況指数、5日に米6月貿易収支、週末6日には米7月雇用統計と重要経済指標を控えていることで、結果を見極めるまでは積極買いは期待しにくい。市場では、「米景気の伸び率が鈍化し、日本企業も4-6月期業績をピークに伸び率鈍化に向かうとみられ、指数下方リスクがある」(銀行系証券)との声も聞かれた。

 3日の日経平均株価は反落し、2万7641円(前日比139円安)引け。朝方は、米経済指標が市場予想を下回り、2日のNYダウが下落した流れを受け、売りが先行した。朝高の香港ハンセン指数が下げに転じるなどアジア株安も重しとなり、下げ幅は一時280円を超えた。売り一巡後は、好業績株買いなどを支えに後場終盤に向けて下げ渋ったが、戻りは限定された。チャート上では、5営業日連続で200日移動平均線(3日時点で2万7865円)を下回り、同線回復に手こずるようだと、下方に位置する52週線(同2万7075円)が意識されてくる。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ