<特集>好決算ピックアップ(4)=KOA―収益面でのフォロー十分、需給改善期待も

株式

2021/8/6 16:54

 KOA<6999.T>はマーク続行の対象になる。先に発表された22年3月期第1四半期(21年4-6月)の連結決算では、営業利益19億2400万円(前年同期比5.0倍)を達成した。主力の抵抗器が全ての地域の自動車向けに大幅に増加し、利益を押し上げた。新たに開示された第2四半期(21年4-9月)の業績予想では、営業利益36億7000万円(前年同期比7.4倍)を見込み、利益回復力を強めてくる。

 一部証券サイドでは、EV(電気自動車)向け固定抵抗器需要増加に伴う業績拡大局面入りとの見方を示し、22年3月期の同利益は70億円(前期比3.0倍、会社側計画は非開示)を観測。次期23年3月期以降も増益路線が続くと判断しており、収益面でのフォローは十分とみられる。

 株価は、好決算を受け、7月28日に年初来高値1814円を付けたが、25日・75日の両移動平均線に沿った形で比較的穏当な上昇波動を形成中だ。ちなみに、7月30日申し込み現在の信用取引残高は買い残が53万2600株(前の週比1万9900株増)、売り残が9万5000株(同4万4500株増)。買い長状態ながら、年初来高値圏への浮上により、買い方の玉回転が利き出す可能性がある。一方で、カラ売りを誘い込みつつあり、需給改善への期待もある。

提供:モーニングスター社

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