日経平均は182円高と4日続伸、2万8000円を回復、値上がり銘柄数1500近い=11日後場

 11日後場の日経平均株価は前日比182円36銭高の2万8070円51銭と4営業日続伸。終値での2万8000円回復は7月16日(2万8003円08銭)以来となる。朝方は、10日に米議会上院が1兆ドル(約110兆円)規模の米インフラ整備法案を可決し、NYダウが最高値を更新した流れを受け、寄り付き後まもなく2万8146円68銭(前日比258円53銭高)まで上昇した。一巡後は、利益確定売りや戻り売りに伸び悩み、一時2万7974円99銭(同86円84銭高)まで押し戻されたが、前場終盤にかけて持ち直した。後場入り後は再び上値が重くなる場面もあったが、下値は限定され、大引けにかけては引き締まった。

 東証1部の出来高は11億6013万株、売買代金は2兆6453億円。騰落銘柄数は値上がり1498銘柄、値下がり621銘柄、変わらず71銘柄。

 市場からは「米国株高頼みだが、内外投資家は夏季休暇モードでもあり、大きな動きは出にくい。材料待ちの展開が続くが、押し目買い、戻り売りの基本線に変わりはない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株が上昇。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も高い。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も買われた。太平洋セメ<5233.T>、東海カ<5301.T>などのガラス土石株や、任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株も値を上げ、東邦鉛<5707.T>、三井金<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も堅調。

 半面、ソフバンG<9984.T>、GMOPG<3769.T>などの情報通信株が軟調。リクルートH<6098.T>、エムスリー<2413.T>などのサービス株も売られ、セイコーHD<8050.T>、シチズン時計<7762.T>などの精密株も安い。

 個別では、KeePer<6036.T>がストップ高となり、OATアグリ<4979.T>、オークネット<3964.T>、名村造<7014.T>、T&Gニーズ<4331.T>などの上げも目立った。半面、IRJHD<6035.T>、テモナ<3985.T>、イーレックス<9517.T>、ポピンズHD<7358.T>、テクノプロH<6028.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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