明日の日本株の読み筋=様子見ムードか、外部環境に不透明さ残る

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2021/8/16 16:30

 あす17日の東京株式市場は、様子見ムードか。新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感が根強いなか、外部環境に不透明さが残り、積極買いは期待しにくい。前週末発表の米8月消費者態度指数は9年8カ月ぶりの低水準となり、市場予想を下回った。16日発表の中国7月小売売上高や同月鉱工業生産も市場予想を下回り、米中の景気鈍化が警戒される。また、アフガニスタンでは、反政府武装勢力のタリバンが首都カブールを制圧、大統領府を掌握したことで地政学リスクも高まりつつあり、投資家心理に影を落としている。

 16日の日経平均株価は大幅に3営業日続落し、2万7523円(前週末比453円安)引け。朝方は、円高・ドル安や時間外取引の米株価指数先物安を受け、売り優勢で始まった。中国経済指標の下ブレも重しとなり、下げ幅は一時550円近くに達した。売り一巡後は下げ渋ったが、戻りは鈍かった。市場では、「押し目買いゾーンではあるが、気持ちがついていけない」(中堅証券)、「日経平均は上値の重さが増しており、7月直近安値を切って値が崩れるかどうか見極めたい」(準大手証券)との声が聞かれた。

提供:モーニングスター社

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