日経平均は92円高と4日続伸、1カ月半ぶりに終値で2万8500円を回復=2日後場

 2日後場の日経平均株価は、前日比92円49銭高の2万8543円51銭と4日続伸して取引を終了した。きのうまでの堅調な地合いが継続し、朝方から買い優勢でスタート。午前9時4分には、同175円18銭高の2万8626円20銭ときょうの高値を付けた。その後、手がかり材料に乏しいなか、売り買い交錯となり、時間外取引でNYダウ先物が下落したことから、下げ転換する場面もみられた。後場に入り、小高い動きが継続していたが、取引終了間際に上げ幅を取り戻す格好で、終値ベースでは7月14日(2万8608円49銭)以来、約1カ月半ぶりに2万8500円を超えた。為替市場では、ドル・円相場が1ドル=110円前後(1日は110円39-41銭)で、午後に入り小動きで推移した。東証1部の出来高は10億5806万株、売買代金は2兆6395億円。騰落銘柄数は値上がり896銘柄、値下がり1197銘柄、変わらず96銘柄だった。

 市場では「買い戻しが上昇を支えているが、東京都の新型コロナの新規感染者数が減少傾向をみせていることも意識されているようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、ヤマハ<7951.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株が上昇。SOMPOH<8630.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も高い。信越化<4063.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株や、ディスコ<6146.T>、SMC<6273.T>などの機械株も堅調。中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、NTT<9432.T>、KDDI<9433.T>などの情報通信株も上げた。東証業種別指数は33業種のうち、16業種が上昇、17業種が下落した。

 個別では、東京機<6335.T>、明和産<8103.T>、丸文<7537.T>、日金銭<6418.T>、JDI<6740.T>などが上昇。半面、宮越HD<6620.T>、JR西日本<9021.T>、エスクリ<2196.T>、HIS<9603.T>、ERIHD<6083.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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