<相場の読み筋>9月9日

2021/9/9 7:45

 8日の米国株式は、NYダウが前日比68.93ドル安の3万5031.07ドルと3日続落、ナスダック総合指数が同87.691ポイント安の1万5286.637ポイントと5日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億967万株、ナスダック市場が39億8972万株だった。足元で堅調な値動きをみせていたハイテク株に利益確定が先行。新型コロナ変異株の感染拡大も懸念され、軟調に推移した。同日にFRB(米連邦準備制度理事会)が発表したベージュブック(地区連銀経済報告)で、「経済成長は7月上旬から8月にかけてわずかにペースダウンした」と指摘されたことも重しとなった。NYダウ採用銘柄では、ダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>やユナイテッドヘルス<UNH>、ボーイング<BA>などが、値下がり率の上位に入っている。

 9日の東京株式は、軟調な展開か。日経平均株価はきのう8日で8連騰となり、同指数の25日騰落レシオは134.04%に上昇。過熱感が警戒されるとする120%を3日連続で超えた。短期的な過熱感が懸念されるなか、現地8日の欧米株式が下落したこともあり、売り優勢のスタートとなりそう。ただ、直近で上昇ピッチが速かったことから、下値買いも見込まれ、下げ渋りの動きをみせる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の前半(8日は110円24-25銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の前半(同130円42-46銭)とやや円高方向に振れている。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、ホンダ<7267.T>、ソフバンG<9984.T>などが、8日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比170円安の2万9960円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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