百貨店株が買い集める―新型コロナワクチン接種の進展好感

株式

2021/9/14 10:32

 松屋<8237.T>が年初来高値を更新し、J.フロント リテイリング<3086.T>も続騰するなど百貨店株に買いが広がっている。新型コロナウイルスワクチンの接種進展を背景に、アフターコロナ銘柄として期待する動きが強まった。

 政府は13日、日本で新型コロナワクチンを2回打ち終えた人の割合が5割を上回ったと発表。高齢者では9割に迫る。10-11月までには希望するすべての人への接種を完了する見通しとなり、行動規制の緩和が一段と視野に入ってきた。

 コロナ禍で抑えられた消費の反動が想定されることから、百貨店には物色の矛先が向かっている。在庫負担が比較的小さく、売上が持ち直せば利益の戻りも早い収益構造である点も重視されているもよう。

<松屋は2年半ぶり高値、さいか屋ストップ高>

 この日は松屋が2019年2月以来の高値の1109円(前日比6.8%高)を付けたほか、大丸・松坂屋のJフロントも3.2%上昇。高島屋<8233.T>や三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>も高い。また、地方百貨店のさいか屋<8254.T>はストップ高している。

 地方百貨店はほかに大和<8247.T>、井筒屋<8260.T>、テーオーホールディングス<9812.T>なども動いている。

提供:モーニングスター社

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