日経平均は188円安と続落、安値後はもみ合い商状が続く=16日後場

 16日後場の日経平均株価は、前日比188円37銭安の3万323円34銭と続落して取引を終了した。続落となるのは8月19-20日以来、約1カ月ぶり。朝方は、きのうの底堅い展開や現地15日の米国株が上昇した動きから買いが先行した。ただ、積極的に上値を追う動きは限られ、利益確定売りに押された。また、中国・上海総合指数が3日ぶりに反発スタートした後、下げに転じたことも意識されたもよう。後場に入っても軟調で、午後零時47分には、同309円20銭安の3万202円51銭と、きょうの安値付ける場面もみられた。その後は、やや下げ幅を縮小したものの、もみ合い商状が続いた。東証1部の出来高は12億6150万株、売買代金は3兆4660億円。騰落銘柄数は値上がり892銘柄、値下がり1186銘柄、変わらず110銘柄だった。

 市場では「3万円超えで目先的な達成感があるなか、調整含みの展開も予想される」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株が下落。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、大日印<7912.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も安い。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も軟調。日立<6501.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株や、KDDI<9433.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株も下げた。東証業種別指数は33業種のうち、18業種が下落、15業種が上昇した。

 個別では、宮越HD<6620.T>、プロレドP<7034.T>、コーセル<6905.T>、MSOL<7033.T>、イーレックス<9517.T>などが下落。半面、ブラス<2424.T>、東京機<6335.T>、乾汽船<9308.T>、日本空調<4658.T>、日コンセプト<9386.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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