<相場の読み筋>9月28日

2021/9/28 7:45

 27日の米国株式は、NYダウが前週末比71.37ドル高の3万4869.37ドルと4日続伸、ナスダック総合指数は同77.729ポイント安の1万4969.970ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億9810万株、ナスダック市場が45億5919万株だった。米10年物国債の利回りが一時1.5%台に上昇(価格は下落)し、利ザヤの拡大による収益の改善期待から金融株が買われた。また、NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が、大幅に上昇したことから、石油関連銘柄にも物色の矛先が向かい、NYダウの上昇を支えた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アップル<AAPL>やアルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>、アマゾン・ドットコム<AMZN>などが軟調だった。

 28日の東京株式は、もみ合いとなりそう。きのう27日の日経平均株価は、朝高後、上値の重い展開だった。引き続き買い手がかりに乏しいなか、停滞商状となる場面も想定される。一方、政府は、新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言を30日に全面解除する方針で、きょうにも正式決定される見込み。解除による経済活動の正常化期待に加え、9月配当権利付きの最終売買日にあたることから、権利取りの動きなども支えになるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=111円前後(27日は110円77-78銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の後半(同129円54-58銭)と円安方向に振れている。

(イメージ写真提供:123RF)

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