30日の東京外国為替市場=ドル・円堅調も112円に届かず

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2021/9/30 15:01

 30日の東京外国為替市場でドル・円は、1ドル=112円ちょうど近辺で上値の重い展開となった。

 朝方、1ドル=111円90銭近辺だったドル・円は、株式市場が寄り付きでもみ合う中で小動きスタートとなったが、中国9月PMI(製造業購買担当者景気指数)が市場予想を下回り、中国経済に対する警戒感が強まるとともに軟化し、一時111円77円まで下押しした。

 午後に入り、午前中ほぼマイナス圏で推移していた日経平均株価がプラス転換するとともにドル・円も切り返し、一時111円98銭まで上値を伸ばしたが、112円にキャップされた。その後、引けにかけて日経平均が再びマイナス圏に沈むと、ドル・円にも下押し圧力がかかった。

 29日米国時間に米インフレ高進への懸念が強まり、米長期金利が上昇し、ドル・円は20年2月以来の一時112円台に乗せたが、急ピッチにドル・円が上昇したため、利益確定のドル売り・円買いが出やすかったこともドル・円の上値を重くしたようだ。

 15時現在、111円84銭となっている。

提供:モーニングスター社

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