<相場の読み筋>10月8日

2021/10/8 7:45

 7日の米国株式は3日続伸した。NYダウが前日比337.95ドル高の3万4754.94ドル、ナスダック総合指数が同152.105ポイント高の1万4654.016ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億8185万株、ナスダック市場が45億7015万株だった。米連邦政府の債務上限問題に関し、与野党が12月初めまで暫定的に予算の上限を引き上げることで合意し、上院で採決を行うと報じられた。目先的なデフォルト(債務不履行)リスクが後退し、株価の上昇につながった。また、米週間の新規失業保険申請件数は32万6000件となり、市場予想平均の34万8000件よりも良好だったことも支えとなった。NYダウ採用銘柄では、ユナイテッドヘルス<UNH>やダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>、ホーム・デポ<HD>などが、値上がり率の上位に入っている。

 8日の東京株式は続伸後、上値の重い展開か。きのう7日の日経平均株価は9日ぶりに反発。朝方は、下げ止まりからの反転機運や、現地7日の欧米株式が上昇したことも支えに、買い先行スタートが期待される。ただ、中国・上海市場が国慶節の休場から明け、取引が再開されることから、上海総合指数や債務問題を抱える恒大集団の値動きを確認したいとして、様子見姿勢が強まる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の半ば(7日は111円29-30銭)とやや円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の後半(同128円74-78銭)と小動き。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、コマツ<6301.T>、パナソニック<6752.T>などが、7日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所清算値比230円高の2万8050円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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