<相場の読み筋>10月15日

2021/10/15 7:45

 14日の米国株式は、NYダウが前日比534.75ドル高の3万4912.56ドルと5日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同251.794ポイント高の1万4823.429ポイントと続伸して取引を終了した。出来高概算は、NY市場が7億9527万株、ナスダック市場が49億9199万株。米9月PPI(生産者物価指数)は前月比0.5%上昇し、市場予想平均の同0.6%上昇を下回った。PPIが市場予想平均を下回ったことで、過度なインフレ懸念が後退。米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)したことで、相対的な割高感が後退したハイテク株が買われた。NYダウ採用銘柄では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>やユナイテッドヘルス<UNH>、ダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>などが、値上がり率の上位に入っている。

 15日の東京株式は続伸後、上値の重い展開か。きのう14日に大幅反発した動きや、現地14日の欧米株式が上昇したことなどもあり、買い先行スタートとなりそう。ただ、22年3月期第2四半期(21年4-9月)決算発表の本格化を控え、手がかり材料に欠けることや、戻り待ちの売りも警戒され、買い一巡後は不安定な値動きとなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の半ば(14日は113円37-38銭)、ユーロ・円が1ユーロ=131円台の後半(同131円59-63銭)とやや円安方向に振れている。14日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、ソニーG<6758.T>、キヤノン<7751.T>などが、14日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所清算値比160円高の2万8730円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ