<相場の読み筋>10月28日

2021/10/28 7:45

 27日の米国株式は、NYダウが前日比266.19ドル安の3万5490.69ドルと4日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同0.123ポイント高の1万5235.838ポイントと小幅ながら3日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億7033万株、ナスダック市場が63億5016万株だった。米10年物国債の利回りが、一時1.51%まで低下(価格は上昇)し、長短金利差の縮小が警戒され金融株が下落。NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が大幅に反落したことから、石油関連銘柄も下げた。NYダウは前日まで、3日連続で終値ベースの史上最高値を付けていただけに、利益確定売りも重しとなった。NYダウ採用銘柄では、ビザ<V>やダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>などが、値下がり率の上位に入っている。

 28日の東京株式は続落後、もみ合いとなりそう。きのう27日の日経平均株価は、取引終了にかけ下げ幅を縮小する動きをみせていたが、現地27日の欧米株式が下落した流れを受け、売り優勢のスタートとなろう。21年4-9月期の決算発表が本格化するなか、「森(全般)よりも木(個別)」への動きが強まり、個別株への物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の後半(27日は113円73-75銭)、ユーロ・円が1ユーロ=132円前後(同131円99銭-132円03銭)と小動き。27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、富士通<6702.T>、ファナック<6954.T>、川重<7012.T>などが、27日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比360円安の2万8640円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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