日経平均は126円安と3日ぶり反落、下げ幅縮小後に再度軟化、FOMC控え持ち高調整売りも=2日後場

 2日後場の日経平均株価は前日比126円18銭安の2万9520円90銭と3日ぶりに反落。朝方は、きのう衆院選の結果を受けて大幅上昇した反動で利益確定売りが先行し、いったん2万9500円を割り込んだ。その後、今月中旬にもまとめる経済対策への期待感もあり、前場終盤にかけて下げ幅を縮小した。ただ、時間外取引の米ダウ先物安が重しとなり、後場入り後は再度軟化した。あすは祝日で2-3日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、持ち高調整売りも出やすく、一時2万9457円18銭(前日比189円90銭安)まで下落した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。

 東証1部の出来高は11億8356万株、売買代金は2兆7777億円。騰落銘柄数は値上がり538銘柄、値下がり1585銘柄、変わらず60銘柄。

 市場からは「休日とFOMCを前にして海外オーダーは静かだ。ただ、政治の安定に対する安心感があり、経済対策が具体化してくればまた上に向かうだろう」(外資系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、T&DHD<8795.T>、SOMPOH<8630.T>、MS&AD<8725.T>などの保険株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株が軟調。東邦鉛<5707.T>、DOWA<5714.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も安い。JPX<8697.T>、イオンFS<8570.T>などのその他金融株もさえず、大和ハウス<1925.T>、鹿島<1812.T>、大成建設<1801.T>などの建設株も値を下げた。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株が堅調。東レ<3402.T>、デサント<8114.T>などの繊維製品株も高く、TDK<6762.T>、京セラ<6971.T>、富士通<6702.T>などの電機株も買われた。

 個別では、Vキューブ<3681.T>がストップ安となり、関西スーパー<9919.T>、GMB<7214.T>、丸和運輸機関<9090.T>、ティーガイア<3738.T>などの下げも目立った。半面、デクセリアル<4980.T>、IMAGIC<6879.T>がストップ高となり、アグレ都市<3467.T>、日新<9066.T>、ADWAYS<2489.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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