日経平均は271円高と大幅反発、買い一巡後は上値の重い展開=4日前場

 4日前場の日経平均株価は、前営業日比271円57銭高の2万9792円47銭と大幅に反発して取引を終了。前営業日の2日は反落して取引を終えていたが、現地3日の米国株式市場で、NYダウが4日連続、ナスダック総合指数は5日続けて終値ベースで史上最高値を更新したことから、買いが先行。午前9時5分には、同359円91銭高の2万9880円81銭の高値を付けた。買い一巡後は、戻り待ちの売りや、時間外取引で米株価指数先物が下げに転じたこともあり、上値の重い展開となった。為替市場では、ドル・円が1ドル=114円20銭前後(2日は113円65-67銭)で、朝方の水準からは、円安方向にあることも支えとして意識されたもよう。東証1部の出来高は6億9194万株、売買代金は1兆7287億円。騰落銘柄数は値上がり1480銘柄、値下がり615銘柄、変わらず87銘柄だった。

 市場では「好決算銘柄に対し素直に買いで反応するなど地合いは良好。原材料価格の上昇によるインフレ懸念が払拭されれば、上値を追う場面もありそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株が上昇。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株や、コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も高い。AGC<5201.T>、住友大阪<5232.T>などのガラス土石株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も堅調。三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も上げている。東証業種別指数は33業種のうち、27業種が上昇、6業種が下落した。

 個別では、ギークス<7060.T>、デクセリアル<4980.T>、ユニシス<8056.T>、山陽特鋼<5481.T>、東精密<7729.T>などが上昇。半面、三井海洋<6269.T>、三井E&SH<7003.T>、理想科学<6413.T>、船井総研HD<9757.T>、コニカミノルタ<4902.T>などが下落した。

提供:モーニングスター社

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