<相場の読み筋>11月5日

2021/11/5 7:45

 4日の米国株式は、NYダウが前日比33.35ドル安の3万6124.23ドルと6日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同128.724ポイント高の1万5940.308ポイントと9日続伸して取引を終了。ナスダックは6日連続で終値ベースの史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が9億539万株、ナスダック市場が50億5686万株だった。前日3日にパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が、利上げについては慎重な姿勢を示したことから、米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)。金利低下による利ザヤの縮小が警戒され金融株が下落した。半面、相対的な割高感が後退したハイテク株に物色の矛先が向かい、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>やテスラ<TSLA>、メタ(旧フェイスブック)<FB>などが高く、ナスダック総合指数の上昇を支えた。

 5日の東京株式は、模様眺めムードが広がりそう。きのう4日の日経平均株価は、大幅反発したものの、買い一巡後は戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好だった。週末要因に加え、現地5日には米10月雇用統計の発表を控えることもあり、積極的に上値を追う展開は期待しづらく、値動きの軽い中小型株への物色が中心になりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の後半(4日は114円21-22銭)、ユーロ・円が1ユーロ=131円台の半ば(同132円16-20銭)と円高方向に振れている。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などが、4日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比45円安の2万9775円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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