<新興国eye>前週のロシアRTS指数、原油高・欧米株高を好感し3週ぶり反発=BRICs市況

新興国

2021/11/8 11:39

 前週(1-5日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の5日終値が前日比1.17%高の1848.1、前週比では10月29日終値比0.23%高となり、3週ぶりに反発した。4日は「民族統一の日」の祝日で休場だった。

 週明け1日の指数は反発して始まった。海外市場が堅調となり、ロシア市場でも買い優勢となった。原油高を受け、石油大手のルクオイルとロスネフチ、タトネフチが上昇したほか、肥料大手アクロンが好決算で急伸し、指数の上げを主導した。

 2日は反落し、3日も値を下げ、続落。両日にかけて、原油先物相場が軟化し、石油・天然ガス大手スルグトネフチガスやルクオイルなどエネルギー関連セクターが売られ、指数を大きく押し下げた。

 休み明けの週末5日は反発。ブレント原油先物価格が持ち直したことや、欧米株市場が堅調となり、ロシア市場にも買い安心感が広がった。

 今週(8-12日)のロシア市場は引き続き、デルタ株感染や世界経済の動向、対ロ制裁、ロシア国内の景気対策、原油・ガス価格、ルーブル相場、主要企業ニュース、反体制派指導者ナワリヌイ氏の動向などが焦点となる。このほか、原油価格に影響を与える9日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や10日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表は10日の7-9月期GDP(国内総生産)や11日の9月貿易収支など。

<関連銘柄>

 RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、WTI原油<1671.T>、

 ガス<1689.T>、原油<1690.T>、野村原油<1699.T>、

 iエネルギー<2024.T>

提供:モーニングスター社

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