日経平均は171円高と5日ぶり反発、騰落銘柄数では下落銘柄が1200超に=11日後場

 11日後場の日経平均株価は、前日比171円08銭高の2万9277円86銭と5日ぶりに反発して取引を終了した。朝方は、前日までの弱い動きが継続し、売り優勢でスタートしたが、心理的なフシ目の2万9000円を割り込まなかったことから、上げ転換。午前11時18分には、同229円25銭高の2万9336円03銭を付ける場面もみられた。後場は手がかり材料難のなか、戻り待ちの売りが優勢となり上げ幅を縮小した。あす12日には、早朝にMSCI採用銘柄の定期見直しが発表されるほか、11月限先物・オプションSQ(特別清算指数)値の算出も控えることから、手控えムードが広がったようだ。東証1部の出来高は11億9030万株、売買代金は2兆4883億円で、10月25日(2兆2279億円)以来となる2兆5000億円割れ。騰落銘柄数は値上がり860銘柄、値下がり1233銘柄、変わらず90銘柄だった。

 市場では「手がかり材料難のなか、2万9000円程度を下限から3万円程度を上限とするボックス相場の動きがしばらく続きそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、三菱倉<9301.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸株が上昇。三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も高い。太平洋セメ<5233.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株や、テルモ<4543.T>、オリンパス<7733.T>などの精密機器株も堅調。SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も上げた。東証業種別指数は33業種のうち、23業種が上昇、10業種が下落した。

 個別では、トッパンF<7862.T>(監理)、日シス技術<4323.T>、安藤ハザマ<1719.T>、大平金<5541.T>、日電波<6779.T>などが上昇。半面、グレイス<6541.T>、ASB機械<6284.T>、セレス<3696.T>、戸田工<4100.T>、大気社<1979.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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