日経平均は147円高と3日ぶり反発、米株先物高を支えに高値推移、東エレクの寄与度78円弱=19日後場

 19日後場の日経平均株価は前日比147円21銭高の2万9745円87銭と3日ぶりに反発。朝方は、18日の米ナスダック総合指数の最高値更新やSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の大幅高を受け、半導体関連株などに買いが先行した。寄り付き直後に小幅安に転じたが、すかさず切り返し、いったん2万9700円台に乗せた。その後伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く持ち直した。時間外取引の米株価指数先物高を支えに上げ幅を広げ、大引け近くに2万9768円54銭(前日比169円88銭高)まで上昇した。なかで、東エレク<8035.T>の指数寄与度が大きくプラス78円弱だった。

 東証1部の出来高は11億9635万株、売買代金は2兆9270億円。騰落銘柄数は値上がり1059銘柄、値下がり1025銘柄、変わらず99銘柄。

 市場からは「経済対策は規模こそ大きいが、経済成長を促すものが見当たらず、中身が伴っていない。米国株高に引っ張られて上がっているが、国内に材料はなく、相場の先行きを見通す難度が上がっている」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株や、三井物産<8031.T>、伊藤忠<8001.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株が堅調。HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も高く、DOWA<5714.T>、住友電工<5802.T>、古河電工<5801.T>などの非鉄金属株も引き締まった。ホンダ<7267.T>、アイシン<7259.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株や、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、太陽誘電<6976.T>などの電機株も買われた。中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株や、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も値を上げた。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株が軟調。マネックスG<8698.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、近鉄GHD<9041.T>、京王<9008.T>、西武HD<9024.T>などの陸運株も値を下げた。MS&AD<8725.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株も売られ、サイバー<4751.T>、HIS<9603.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>などのサービス株もさえない。

 個別では、マーケットエンター<3135.T>、OKK<6205.T>がストップ高となり、浅沼組<1852.T>も一時ストップ高。フィックスターズ<3687.T>、アステリア<3853.T>などの上げも目立った。半面、エイチーム<3662.T>、東京機<6335.T>、サインポスト<3996.T>、フルキャスH<4848.T>、ティラド<7236.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、18業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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