日経平均は182円安と反落、手がかり材料難のなか模様眺めムード=2日後場

 2日後場の日経平均株価は、前日比182円25銭安の2万7753円37銭と反落して取引を終了した。朝方は、きのう上値の重い動きだったことや、現地1日の米国株式が続落したことから売りが先行。午前9時3分には、同290円66銭安の2万7644円96銭の安値を付けた。売り一巡後、一時プラス転換する場面もみられたが、戻り待ちの売りに押される展開が続いた。後場は、買い優勢でスタートしたものの、買い進む動きは限られた。手がかり材料難のなか、模様眺めムードが広がったもよう。東証1部の出来高は13億4849万株、売買代金は3兆1477億円。騰落銘柄数は値上がり667銘柄、値下がり1431銘柄、変わらず86銘柄だった。

 市場では「騰落レシオが売られすぎとされる水準にまで低下するなど、下げ一巡感を思わせる指標もみられるなか、反転へのキッカケ待ちの状況にあるとみられる」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日鉄鉱<1515.T>、INPEX<1605.T>などの鉱業株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が下落。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も安い。NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も軟調。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も下げた。東証業種別指数は33業種のうち、20業種が下落、13業種が上昇した。

 個別では、OKK<6205.T>、テノHD<7037.T>、ストライク<6196.T>、グリー<3632.T>、フューチャー<4722.T>などが下落。半面、ダイビル<8806.T>(監理)、Gunosy<6047.T>、宇徳<9358.T>(監理)、ドリームI<4310.T>、川崎汽<9107.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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