日経平均は528円高と大幅反発、米株先物高にアジア株高も後押し、値上がり銘柄数2100超=7日後場

 7日後場の日経平均株価は前日比528円23銭高の2万8455円60銭と大幅反発。朝方は、新型コロナ変異株「オミクロン株」への過度な警戒感が後退し、6日の米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを受け、買い優勢で始まった。いったん上げ幅を縮小する場面もあったが、その後は盛り返した。時間外取引での米株価指数先物の上昇や香港ハンセン指数などのアジア株高も後押し、先物買いを交えて一段高となり、後場終盤には2万8618円46銭(前日比691円09銭高)まで上昇した。ただ、大引けにかけては伸び悩み、心理的なフシ目となる2万8500円は維持できなかった。

 東証1部の出来高は12億9111万株、売買代金は3兆1135億円。騰落銘柄数は値上がり2110銘柄、値下がり58銘柄、変わらず16銘柄。

 市場からは「上げ過ぎ感がある。腰の入った買いはみられず、一時的な買い戻しが主体だ。週末のメジャーSQ(特別清算指数)算出をにらみ、思惑的な買いも入ったとみられる。オミクロン株は重症化リスクが低いようだが、まだ詳細は明らかになっておらず、注意は怠れない」(外資系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株が上昇。LIXIL<5938.T>、SUMCO<3436.T>などの金属製品株や、TOTO<5332.T>、東海カーボン<5301.T>などのガラス土石株も堅調。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株や、JR西日本<9021.T>、西武HD<9024.T>、阪急阪神<9042.T>などの陸運株も高い。丸紅<8002.T>、三井物<8031.T>、住友商<8053.T>などの卸売株や、INPEX<1605.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株も値を上げた。住友電工<5802.T>、東邦鉛<5707.T>、三菱マテリアル<5711.T>などの非鉄金属株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株も買われた。

 半面、水産農林株では、日水<1332.T>が下落。

 個別では、日本ハウスH<1873.T>、日電波<6779.T>、ラクーンHD<3031.T>、ADWAYS<2489.T>、ARM<8769.T>などの上げが目立った。半面、関西スーパー<9919.T>がストップ安となり、アイホン<6718.T>、福井コンH<9790.T>、日本CMK<6958.T>、宮越HD<6620.T>などの下げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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