<相場の読み筋>12月9日

2021/12/9 7:45

 8日の米国株式は、3日続伸した。NYダウが前日比35.32ドル高の3万5754.75ドル、ナスダック総合指数が同100.072ポイント高の1万5786.988ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億7732万株、ナスダック市場が52億3035万株だった。ファイザー<PFE>は8日、独ビオンテックと共同開発した新型コロナワクチンについて、3回目の接種により「オミクロン株」に対しても高い予防効果があるとの初期の調査結果を発表。「オミクロン株」への警戒感が和らいだ。ただ、NYダウは直近2営業日で1130ドルを超える上昇をみせていただけに、買い一巡後は利益確定売りが優勢となり、下げに転じる場面もみられた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップル<AAPL>やテスラ<TSLA>、メタ(旧フェイスブック)<FB>などが高く、同指数の上昇を支えた。

 9日の東京株式は、上値の重い展開か。日経平均株価は連日で大幅高となり、2営業日で930円強の値上がりとなっている。心理的なフシ目の2万9000円が視野に入るなか、11月上旬の調整時には下げ止まった水準でもあり、戻り待ちの売りに頭を抑えられる格好となる場面もありそう。また、日経平均先物・オプション12月限の最終取引日にあたることから、先物の思惑的な動きには注意したい。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の半ば(8日は113円40-41銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の後半(同127円97銭-128円01銭)と円安方向にある。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、パナソニック<6752.T>、キーエンス<6861.T>、日産自<7201.T>などが、8日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比5円安の2万8885円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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