<相場の読み筋>12月24日

2021/12/24 7:45

 23日の米国株式は、3日続伸した。NYダウが前日比196.67ドル高の3万5950.56ドル、ナスダック総合指数が同131.482ポイント高の1万5653.374ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が6億4767万株、ナスダック市場が40億701万株だった。FDA(米食品医薬品局)は同日、メルク<MRK>の新型コロナ経口治療薬「モルヌピラビル」に対し、緊急使用許可を承認。前日のファイザー<PFE>に続いて、経口治療薬が承認されたことで、投資マインドの改善につながった。NYダウは一時、取引時間中としては16日以来、1週間ぶりに3万6000ドル台に乗せる場面もみられた。同指数の採用銘柄では、キャタピラー<CAT>やダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>、ハネウエル<HON>などが、値上がり率の上位に入っている。

 24日の東京株式は、買い先行後、上値の重い展開か。きのう23日の日経平均株価は、取引終了にかけて上げ幅を拡大し、同日の高値で取引を終了。現地23日の欧米株式が上昇したことも追い風に、買い優勢スタートとなりそう。ただ、欧米の投資家がクリスマス休暇入りしているため、東証1部の売買代金が2日連続で2兆円割れとなるなど、エネルギー不足は否めず、戻り待ちの売りに上値を抑えられる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=114円台の半ば(23日は114円25-27銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の半ば(同129円43-47銭)と小動き。23日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日電産<6594.T>、TDK<6762.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、23日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、23日の大阪取引所清算値比105円高の2万8815円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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